ドライアイ-空気が乾燥する季節は気をつけて-

秋から冬、春の初め頃までの空気が乾燥する季節は、ドライアイの症状が気になることが多くなります。我が国のドライアイ患者は、推定で800万人ともいわれていますが、目に違和感や不快感がある状態をそのまま放置しておくことで、さらに怖い症状に発展してしまうこともあり得るのです。

ドライアイとは?

ドライアイ・チェック

以下の項目のうち4つ以上に該当する人はドライアイの可能性があります。早めに眼科を受診しましょう。

なんとなく目が疲れやすく感じる
目やにが多い
目がごろごろすることがある
目が重いと感じる
目が乾いていると感じる
目に不快感がある
目のかゆみがある
目に痛みがある
涙が出やすい
目がかすむことがある
以前より光をまぶしく感じる
目に赤みがあることが多い

ドライアイは、涙の量や質の変化に伴って目が乾きやすくなって、結果として目の表面に傷などの障害を生じてしまう疾患です。
ドライアイになってしまうと目に不快な異物感を覚えるだけではなく、毎日の生活で目薬が手放せなくなったり、時には頭痛や肩のコリ、疲労感などを引き起こしてしまうこともあります。
原因としては、テレビゲームやパソコン、スマートフォンなどの普及によって目を酷使していること、冷房や暖房によって空気が乾燥した室内にいる時間が長くなっていることなどが挙げられます。目を保護する働きがある涙は、まばたきをすると補給される仕組みになっていますが、パソコンなどの画面を集中して見続けると、まばたきの数が大きく減ってしまうのです。
また寝不足やストレスなどもドライアイの一因になるといわれていることから、現代社会においては誰もが発症する可能性がある疾患だといえるでしょう。

さらに怖い病気の可能性も

目に多少の違和感があるときは市販の目薬で対処する、という人も多いかもしれませんが、目以外の病気からドライアイの症状が出ている可能性もあります。よくあるのは普段からメガネをかけている人が、メガネの度が合わなくなって目が乾くというケースですが、怖いのは自己免疫疾患によって外分泌腺が破壊されて目や口などが乾燥するシェーグレン症候群や、目を閉じる筋肉が過剰に緊張して目を開きにくくする眼瞼痙攣(がんけんけいれん)などが潜んでいる場合です。

ドライアイの治療法

症状の程度により変わる治療法

ドライアイの一般的な治療は、まずその症状が本当にドライアイなのか、という検査から始まります。通常行う目の検査とは別に、瞼に試験紙を挟んで涙の量や状態を測定する検査を行い、ドライアイと診断されればその症状の程度に応じて治療方法を決めていきます。
症状が軽い場合は点眼薬による治療で様子を見ますが、それでも改善しないようであれば、涙点と呼ばれる涙の出口をふさぐ「涙点プラグ治療」が有効です。最近になって、副作用が少ない液体コラーゲンの涙点プラグによる治療法が確立されたため、比較的軽い症状の人にも用いられるようになりました。
症状が軽いうちは身体に負担のかからない治療で済みますが、重症化した場合は、涙点を閉鎖する手術が必要になることもあります。

目を大切に

ドライアイは必ずしもその陰に怖い病気が潜んでいるというわけではありません。しかし、毎日目薬が欠かせない、テレビを見ていると目に違和感がある、パソコンでの作業が辛い、といった症状がある人は意外に多いものです。最近のドライアイ治療は保険適用で手軽に受けられるようになってきています。症状が進行して手術が必要になれば目だけではなく精神的な負担も大きくなってしまいますので、気になる症状がある場合は早めに眼科を受診しましょう。