よくわかる-痛みのはなし-

ある企業が行った、頭痛や生理痛への対処法や痛みに対する意識調査によると、多くの方が頭痛や生理痛でQOL(生活の質)の低下を感じているにも関わらず、その対処が上手くできずに痛みを我慢しているそうです。
痛みを我慢していると、それほど激しい痛みではなくても、自律神経系に悪い影響を及ぼし、血圧変動や脈拍、発汗、消化管の動きなどにも影響が出てきます。
このページでは、代表的な痛みとして「ひざ関節痛」「頭痛」「生理痛」を取り上げています。これらの症状がある場合は我慢せず、ぜひ当店にご相談ください。少しでもそのつらい痛みを和らげるお手伝いができるかもしれません。

ひざ関節痛

正常な状態では、かたい骨と骨とがぶつかることなく、スムーズに動く関節。この関節は私たちの体の中に約140箇所もありますが、2本足で歩く人間にとってひざは、立つために必要な力、歩くために必要な力、そして体重や重力の負担が、大きくかかっている部分です。それだけに、さまざまな障害が生じやすいところでもあります。
ひざ関節は骨の中で一番長い大腿骨と2番目に長い脛骨の間をつないでいます。この骨と骨とは直接ぶつからないように、それぞれの骨の先端に、骨を包み込むように軟骨が付いています。ひざ関節は滑膜と呼ばれる膜で覆われており、軟骨の周囲は粘性がある関節液(関節の潤滑油の役割を担っています)という液体で満たされています。そして軟骨はスポンジのような構造をしているので、このクッションを利用して弾力性を保っています。
また、軟骨の表面はゆで卵の白身のようになめらかで、関節をスムーズに動かしています。ひざ関節は軟骨と軟骨の隙間が大きく、その隙間には繊維状の軟骨である半月板があります。
若くて元気なひざの関節は、しっかりとした骨と筋肉で覆われ、すべすべした軟骨によって、スムーズに動かすことができます。しかし、軟骨がボロボロになる、関節を支える筋肉の力が弱くなる、骨が弱くなる、血液の流れが悪くなる、などの理由で関節がうまく動かせなくなると、痛みが出てきてしまいます。これが中高年の方に多く見られる「変形性膝関節症」です。

ひざ関節が痛む4つの原因

軟骨がすり減る

毎日立ったり歩いたりすることによって、ひざの軟骨には負担がかかっています。したがって、長年負担をかけてきた軟骨が加齢とともにすり減り、痛みが発生するのです。実際、50歳代の女性の約50%が、ひざに痛みを持っているといわれています。
ただし、ひざの軟骨がすり減る原因は加齢だけではありません。肥満も大きな原因で、数kgの体重の増加でもひざには大きな負担になります。また、急な運動、登山やハイキングなどもひざに大きな負担をかけることになり、軟骨のすり減りや、痛みを発生させることにつながります。

筋力不足

ひざの関節や骨を支えているのが筋肉です。この筋肉がしっかりしていれば、運動や体重による関節の負担を減らすことができますが、中高年になると若い頃の50~60%まで筋力が低下してしまうといわれています。この筋力の低下が中高年以降の方のひざ関節の負担を大きくし、痛みのもとになっているのです。
また、小食やダイエットによって筋肉のもとであるアミノ酸が不足すると、強い筋肉ができにくくなりますので、食生活には注意が必要です。そして、筋肉を強くするためには適度な運動も必要です。

血行不良

軟骨は体内の栄養をもとにすり減った部分を再生したり修復したりします。軟骨に必要な栄養成分は血流に乗って運ばれ、関節内にある関節液を通して補給されます。ところが、ひざや足腰が冷えると血流が悪化して栄養成分が運ばれなくなり、修復が遅れてしまいます。また、動脈硬化やドロドロ血液なども、血液の流れが悪くなる原因となります。

骨がもろくなる

骨がスカスカになったり、もろくなったりすると、骨折や腰痛の原因でもある骨粗鬆症の状態になります。そして骨が弱くなることによって体重を支えにくくなるため、ひざなどの関節に負担がかかります。
骨はアミノ酸からできたコラーゲンの網目にカルシウムを埋めた構造になっています。ですから、骨を強く元気にするためには、カルシウムとアミノ酸が大切です。それに加え、日光に当たったり、適度な運動をすれば、骨を作る大切な刺激になります。

頭痛

かぜをひいて頭がズキズキ、二日酔いで頭がガンガン…。頭痛は誰しも日常的によく経験する症状です。ひと口に頭痛といっても「頭が重い」「ズキズキする」「割れそうに痛い」「締めつけられる痛み」など、さまざまな症状があり、また、その原因もいろいろあります。頭痛は大別すると、命に関わる怖い病気によるもの(脳腫瘍、脳出血、くも膜下出血などが原因の悪性頭痛)と、怖くないもの(脳の病気とはまったく関係のない頭痛)の2つに分けることができます。ほとんどの場合は怖くない頭痛(慢性頭痛)ですから、過度の心配は無用です。
日頃から頭痛に悩まされている慢性頭痛の方、いわゆる「頭痛持ち」の方は非常に多いといわれ、ある調査によると日本人の約10%以上が何らかの頭痛に悩んでいるといわれます。これらの頭痛は脳や体に病気がないのに繰り返して起こることが特徴ですが、どんなにひどい頭痛でも、命取りとなるものではありません。ですから「良性頭痛」「善玉頭痛」などともいわれます。これらの慢性頭痛について、その原因と症状をみてみましょう。

頭痛のタイプ

筋肉のコリからくる頭痛

首や肩のコリから発生する頭痛です。首筋から頭にかけて筋肉の緊張(コリ)が起こって、それが痛みの原因となり発生します。パソコンの長時間の使用や車の運転など、同じ姿勢が続くこともコリの大きな原因です。また、歯のかみ合わせが悪かったり、枕の高さが合わないことなども原因の一つとなります。

血行不良からくる頭痛

ドロドロの血液や冷えなどが原因で血管が収縮して起こる頭痛です。後頭部が重くてフワフワした感じや、締めつけられるような痛みがあり、寒い時期や疲れがたまったときなどに痛みを強く感じることがあります。このタイプの頭痛は、肥満や運動不足も原因の一つです。

ストレスからくる頭痛

ストレスが強くかかると血行不良や筋肉のコリが発生しやすくなります。これがストレスによる頭痛で、ギュッと締めつけられるような痛みがあります。不安や憂うつ感などがあったり、人が多く集まる場所にいるときに痛みが強くなることもあります。

目の血管異常からくる頭痛

目の奥にある血管の炎症が原因で起こる頭痛で、目の充血や涙目を伴って起こります。目の奥から痛みが発生して1日1~2時間続きます。

血管の拡張で起こる頭痛

片頭痛と呼ばれる頭痛で、文字通り「頭の片側がズキズキ」と脈拍に合わせるように痛みます。低血圧や寝不足などでも起こることがあります。

生理痛

生理期間中には、いわゆる生理痛といわれるさまざまな症状があらわれます。特に生理の1日目・2日目あたりに下腹部が痛むなど、不快な症状に悩む女性は多いものです。生理中は下腹部の痛みのほかにも、頭痛、発熱、吐き気、のぼせ、イライラ、下痢、腰痛などの多くの症状がありますが、これらの不調があまりにもひどく、会社や学校を休んだり、家で寝込んでしまうなど、日常生活に支障をきたす場合を「月経困難症」と呼びます。
ひと口に生理痛といってもその原因はさまざまですが、大別すると、子宮などに病気や異常がある「器質性月経困難症」、子宮などに特に異常がないのに症状が出る「機能性月経困難症」の2つに分けられます。そして生理痛の大部分は子宮の病気ではないものが原因となっています。

生理痛を引き起こすもの

生理痛の原因としては子宮の過度の収縮や、痛み物質「プロスタグランジン」が過剰に分泌されることなどが考えられますが、これらは血行不良やストレスによって引き起こされたり、悪化したりします。

血行も生理痛の原因に

冬の寒さや夏の冷房が原因で強い生理痛に悩まされることもあります。これは冷えによって全身の血流が悪くなって起こるものです。この場合、体を冷やさない工夫をして血行を良くすることで生理痛が緩和されます。
また、生理痛は骨盤内の血液の循環が悪くなって起こる場合もあります。適度な運動は全身の血行を良くする効果がありますので、日頃から運動をする習慣をつけたいものです。

積極的に摂りたい栄養

生理中の女性の中には貧血気味になる人が多いようです。鉄分や動物性タンパク質が不足しないよう、生理前から積極的に摂りましょう。
また、ミネラルやビタミンなども不足しないように日頃から栄養バランスがとれた食生活を心がけましょう。生理中に胃腸の調子が悪くなる場合は、なるべく消化の良いものを食べるようにしてください。

ストレスをためない工夫を

生理痛を訴える人の中には神経質な女性が多くみられるというデータがあります。精神的なストレスや生理に対する不安・緊張によって痛みが増す場合もありますので、日頃からストレスをためない工夫をしましょう。好きな音楽を聴く、軽い運動をする、趣味に打ち込むなど、リラックスして過ごせば生理痛が楽になることもあります。