ゆがみが少ない体づくり-骨盤修正計画-

「実際の年より老けて見られる」というあなた。もしかするとそれは姿勢のせいかもしれません。私たち現代人は、運動不足や長時間の同じ姿勢という暮らしに慣れてしまっており、骨盤がゆがみやすく、姿勢も崩れがちです。そして姿勢の乱れは腰痛や便秘など、健康に影響することも。
日々の習慣が骨盤のゆがみにつながります。普段から姿勢に注意し、ゆがみにくい体づくりをしましょう。

楽に感じる姿勢が実はゆがみの原因に

実際の年よりも老けて見られるという方は、姿勢が原因かもしれません。あなたが楽だと感じている何気ない立ち方や座り方が、周囲の人には冴えない年老いた感じに映っている可能性があります。そのような見た目の悪さは「骨盤のゆがみ」から起こっていることがあります。
骨盤は私たちの骨格の中心に位置する、体の屋台骨ともいえる部位。その骨盤がゆがんでいるということは、骨組のバランスが崩れて体全体が上下左右にずれているということを意味します。その結果体の片方にばかり体重がかかってしまう、お腹が出ているように見える、動作がぎくしゃくする、といった影響が出てきます。
精神的には若いつもりでも、見た目が老けていては台無し。いつまでも心身ともに若々しくいられるよう、楽な姿勢になるのを我慢し、ゆがみの少ない骨盤を目指しましょう。

骨盤の役割

全身を支える骨盤はたくさんの種類の骨で構成され、いろいろな役割を持っています。

内臓の保護

子宮、卵巣、腸、などを守っています。

赤ちゃんの保護

妊娠したときに産道と赤ちゃんを守って出産をスムーズにしています。

姿勢と運動をサポート

骨格の中心となり、体全体を支えて全身の運動をサポートしています。

その症状、骨盤のゆがみが原因?ゆがんだ骨盤の悪影響

肩こり・腰痛

骨盤がゆがむと猫背になり、筋肉が硬くなりやすいので、血流が滞って痛みが生じます。

痩せにくい

ゆがみによって筋肉が硬くなって血流が悪化。代謝が悪くなるため脂肪が燃えにくい体質になります。

ぽっこりお腹

ゆがみで腸が押し出されて下腹がぽっこりに。腰周りの筋力も低下するので、さらに目立ちます。

便秘

ゆがみによって腸骨が腸を支えることができず、腸の位置がずれて圧迫され、便秘になりやすくなります。

冷え・むくみ

骨盤周りの大きい血管が圧迫されて血行が悪くなり、冷えやむくみが生じます。

生理痛

骨盤に覆われている子宮がゆがみで圧迫されると、婦人科系の症状が起こりやすくなります。

日々の習慣によってゆがみが生じます

私たちの身の周りには、骨盤がゆがみやすい要因が多く存在しています。
たとえば椅子の多用。部屋の床が畳からフローリングに変わり、椅子に座ることが多くなったため、背筋を伸ばしやすく骨盤のゆがみが起きにくい正座をする機会が激減しました。そして椅子の背もたれに寄りかかる、椅子に座って足を組むという姿勢は骨盤がゆがむ原因になります。
また、長時間立ちっぱなし、座りっぱなしというのも良くありません。骨盤周辺の筋肉が凝り固まるため、ゆがみを助長してしまうのです。
そして現代人に多いパソコンでのマウス操作は体の重心をずらし、座り方もアンバランスになります。そのバランスの偏りがクセになってしまい、ゆがみが慢性化してしまうのです。
さらに運動不足は正しい姿勢を保とうとするときに必要な背筋や腹筋を衰えさせます。
その他の要因としては、女性に多い高いヒールの靴。かかとの高さが変わることで歩き方が変わってしまうため、体がゆがみやすくなるのです。骨盤のゆがみが男性よりも女性に多いのは、女性は靴のかかとの高さがたびたび大きく変わるからかもしれません。

誰もがゆがみを持っている

人間誰しもいつまでも美しい姿勢を保ち、年を重ねても健康でいきいきとした生活を目指したいもの。そのためにはバランスのとれた体になることが必要です。まずは自分の体のゆがみを知ることから始めましょう。
毎日知らず知らずのうちにやってしまう習慣がゆがみをさらに悪化・慢性化させて体調不良を長引かせていることもあります。この機会に生活習慣を見直してゆがみの少ない体を目指しましょう。
しかし、少々の骨盤のゆがみは誰にでもあるもの。超一流のスポーツ選手でもない限り、それは大きな問題にはなりません。ただし骨盤のゆがみが大きく、それが長引いて筋肉が凝り固まり、そこから好ましくない姿勢や動作がクセとして定着してしまっている場合は問題あり。筋肉のコリが骨盤をさらにゆがませ、悪循環が生じます。

骨盤のゆがみチェック

目印を決めるなどしてスタート地点がわかる場所に立ち、目を閉じてその場で50回足踏みしてみましょう。元の位置からどの程度移動したかによってゆがみの傾向がわかります。ほとんど移動していなければ正常、前に進んでいたら骨盤が前傾、右に動いていれば骨盤が右寄りになっているようです(あくまで目安です)。

その他のチェックすべきポイント

靴底

内側が減る場合はX脚、外側が減る場合はO脚の傾向があります。

かばん

いつも同じ側に持つ、同じ側の肩にかけるクセがある人は体の片方にばかり負荷がかかるため、ゆがみが生じているかもしれません。

椅子に座る時

つい足を組んでしまう人はかばんの場合と同様に体の片側に体重がかかるため、ゆがみが出やすいといえます。 また、決まった方の足だけを組むこともゆがみにつながります。

筋肉の弾力性がポイント

骨盤周りの筋肉のコリが大きいと、硬くなった筋肉が骨盤を無理矢理引っ張って体全体にもゆがみが生じやすくなります。
さらに運動不足の傾向がある人は筋肉の使用頻度が少ないため硬くなりやすく、硬くなった筋肉を全身で補おうとするために、体に必要以上の力がかかり、ゆがみが助長されます。
しかし、だからといって闇雲に筋力トレーニングをして筋肉をつけても、それは筋力が鍛えられたに過ぎません。ゆがみ解消のポイントは筋力ではなく、筋肉の弾力性なのです。
弾力性のない筋肉は硬くて張っており、血行不良になりやすいのが特徴。一方、弾力性に富んだ筋肉は触るとやわらかいものです。弾力性があれば筋肉が自由に伸縮して円滑に動き、姿勢も改善するでしょう。
筋肉をほぐして弾力性を高めるには、急激な運動ではなく、インナーマッスル(深部筋肉)を鍛えるストレッチが効果的です。股関節や足首をゆっくり動かすようにすると筋肉がほぐれてきて、体温も上がります。

左右のバランスも大切

もうひとつ重要なのは体の左右のバランスです。骨盤を支えている筋肉が骨盤のゆがみにつられて、コリや弾力性が左右で異なる場合、体の左右のバランスが乱れてしまいます。
腰周りのラインが左右異なる場合は左右の筋肉の弾力性に差があるということ。このような差を少なくしていくことも、ゆがみ解消のためには大切なのです。

日常生活のちょっとした改善でゆがみにくい体づくり

ゆがみを解消するために、毎日の生活を少しずつ改善していきましょう。無理に激しいトレーニングをして継続できなくなるよりは、簡単なひと工夫を気長に続けていくほうがゆがみ解消の近道かもしれません。

ゆがみにくい習慣「立つ」

頭頂部を上から引っ張られるイメージで立ちます。横から見て耳、肩、くるぶしが一直線になっているのが理想的です。

・あごを引いて肩の力を抜き、首と背筋を伸ばします。
・お腹を背中の方に引き寄せてへこませ、お尻を締めるようにします。
・ひざを伸ばして左右のひざを軽くくっつけるようにします。

ゆがみにくい習慣「歩く」

ひざが曲がった歩き方は、からだがゆがんでいる証拠。足の裏の体重を「かかと」から「つま先」に移動させるように意識して歩きましょう。また、おへそを前に向けるようにすると骨盤が正しい位置になることから、便秘の改善も期待できます。

・ひざを伸ばし、かかとから先に着地するようにして歩きます。

ゆがみにくい習慣「座る」

上半身はリラックス、下半身を締めるようにするのが良い座り方。背もたれに寄りかかると骨盤が後傾し、どうしても猫背になりがちですので、腰が立っているという意識が持てるような姿勢を心がけましょう。そうすれば背もたれに寄りかからなくてもそれほど疲れることはありません。
どうしても背もたれに頼ってしまう人は、背もたれと腰の間に小さめのクッションなどを入れることで、背もたれに寄りかかりながら背筋を伸ばすことができます。

ゆがみにくい習慣「靴・かばん」

自分の足に合わない靴を長時間履いていると、足首、ひざ、骨盤と体全体のゆがみにつながります。さらに、合わない靴が顔のゆがみの原因になるという報告もあります。
かばんを片方だけに持つ習慣がある人は、ゆがみに注意。時々反対側に持ち替えるようにすればゆがみも軽減されるでしょう。