代謝と活性酸素

最近どうも元気が出ない、ということはありませんか?それは、体内でエネルギーを作り出す働き(代謝)が低下して、身体に必要なエネルギーが不足しているからかもしれません。
代謝をアップさせるためには、ミネラル・ビタミンを補給し、身体の中からエネルギーを作り出す働きをアップさせること、そして細胞の奥深くの活性酸素を消すことが重要です。

冷える、太りやすいのも代謝の低下が原因

なぜ体が冷えやすかったり、太りやすかったりするのでしょうか?これも体内でエネルギーを作り出す働き(代謝)が低下しているからです。エネルギーを作り出す働きが低下すると、身体が冷えやすくなったり、低体温になったりします。
それと同時に、エネルギーになれなかった糖分が脂肪として蓄積しやすくなり、太りやすい体質となります。たとえば、疲れて代謝が低下した時に甘いものを食べすぎると、その糖分が脂肪となって太る原因になってしまうのです。
代謝をアップして身体を内側から温め、太りにくい体質に変わるポイントは、抗酸化物質・ミネラル・ビタミンをバランスよく摂取することです。代謝をアップしてエネルギーをたくさん作り、元気な体でいたいものです。

軽く見てはいけない低体温

朝目覚めた直後、布団に入ったままの安静な状態で、舌の下に体温計をはさみ込んで測定した体温が36度未満だと低体温といわれています。
低体温になると新陳代謝が低くなるため、足がむくみやすくなり、さらに肌の細胞の入れ替わりが遅くなるために肌がくすんだり、免疫力(抵抗力)が低下して風邪などの感染症にかかりやすくなったりします。また、女性では生理不順や不妊になりやすく、低体温のまま更年期に入ると更年期障害が重くなる傾向があります。

体温が36度台(健康な人)…新陳代謝100%程度

新陳代謝が活発。健康で活動的、免疫力も高く、病気にかかりにくい状態。

体温が36度未満(低体温の人)…新陳代謝50~60%

新陳代謝が低く、免疫力や排泄機能が低下。自律神経失調症の傾向がある。

体温や活力が生じるしくみ

私たちは食事を熱源にして生きています。ご飯の主要成分であるでんぷんは分解されてバラバラになり、ブドウ糖になります。このブドウ糖が体内で細胞に取り込まれてエネルギーになり、体温を保つための熱や活力が生まれるのです。
しかし、ブドウ糖のままでは体内でエネルギーとして利用することができません。たとえば、原油がガソリンにまで精製されてはじめて自動車を動かすことができるように、細胞に取り込まれたブドウ糖はATPというエネルギーになり、はじめて利用されます。
ブドウ糖をATPに変化させるには、エネルギーを作る酵素を動かす亜鉛、セレン、鉄、またビタミンB群などが必要不可欠ですが、現代人は糖質や脂質は十分摂取しているものの、ミネラルやビタミンは不足しがちです。バランスの良い食事でミネラルやビタミンをしっかりと摂取し、糖質・脂質からエネルギーを作り出して、正常な体温を保ち、健康に過ごしたいものです。

気(エネルギー)を使いすぎて落ち込みやすい現代人

脳ではエネルギー不足が生じやすい

脳は体全体の約2%の重さしかないにもかかわらず、体の約20%ものエネルギーを消費しています。つまり人の脳では「考える」「気をつかう」「気をはる」「心配事が多い」などのような心の動きとともに、大量のエネルギーが消費されるのです。そのため脳では常にエネルギーを作っておかないと、エネルギー不足が生じやすくなってしまいます。
「気」を使うと脳内に多くたまるグルタミン酸などの老廃物は、排出ポンプによって排出されます。しかし、脳内のエネルギー不足はこの排出ポンプの働きを低下させ、老廃物の排出を滞らせてしまいます。この脳内の老廃物の排出の遅れが、アルツハイマー病、うつ状態、不眠などのひとつの原因となります。脳では脳そのものの活動のためにも、老廃物の排出のためにも、エネルギーが必要なのです。

細胞の奥深くの活性酸素を消すことが代謝アップのポイント

過剰な活性酸素はミトコンドリアの天敵

エネルギー(ATP)は、細胞の中にあるミトコンドリアという生成工場で作られますが、それと同時にミトコンドリアの中では活性酸素が過剰に発生してしまいます。この過剰な活性酸素が「エネルギーを作る酵素」を傷つけてエネルギー産生を低下させ、さらにミトコンドリアも傷つけます。過剰な活性酸素はミトコンドリアの天敵。ミトコンドリア内の過剰な活性酸素を消すことが、細胞の働きを保護して代謝をアップさせるポイントです。
活性酸素はビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化物質によって消去できます。しかし、ミトコンドリアは細胞の奥深くにあるため、これらの抗酸化物質はなかなかミトコンドリアまで到達できません。したがって細胞の奥深くまで入り込み、ミトコンドリアまでたどり着ける抗酸化物質こそが優れた抗酸化物質といえるのですが、そのためには水にも油にも溶ける両親媒性という性質である必要があります。

カキ肉から発見された優れた抗酸化物質

果物や野菜によく含まれるビタミンCやビタミンE、βカロテンなど、活性酸素を消す物質を抗酸化物質といい、ビタミンCは水溶性、ビタミンEやβカロテンは脂溶性です。水にも油にも溶ける両親媒性の抗酸化物質は大変少なく、自然界にはなかなか存在しません。

水に溶けて油に溶けない水溶性抗酸化物質「ビタミンC」

ビタミンCは水溶性のため、油成分の多い細胞膜にはじかれ、細胞の中にはほとんど入ることができません。

油に溶けて水に溶けない脂溶性抗酸化物質「ビタミンE」

ビタミンEは脂溶性のため、油成分の多い細胞膜には入れますが、水成分の多い細胞質の中へはなかなか入れません。したがってミトコンドリア内の活性酸素を消去するのは困難です。

水にも油にも溶ける性質を持つ両親媒性の抗酸化物質

両親媒性の抗酸化物質は水にも油にも溶けるので、細胞膜や細胞質に浸透し、細胞の奥深くまで入り込んでミトコンドリア内の活性酸素を効率よく消去します。その結果、エネルギーを作る酵素が活性酸素によって傷つけられることがなくなるため、エネルギーをたくさん作り出せるようになります。

細胞の奥深くの過剰な活性酸素を消す両親媒性の抗酸化物質CG7をカキ肉から発見

水にも油にも溶ける両親媒性の抗酸化物質は自然界にほとんど存在しないのですが、(株)渡辺オイスター研究所と北海道大学の共同研究で、カキ肉の抽出エキスから両親媒性の抗酸化物質が発見され、CG7と命名されました。しかもこのCG7が活性酸素を消す力はビタミンCやビタミンEの2.4倍もあることがわかったのです。

両親媒性の抗酸化物質CG7は細胞の奥深くの過剰な活性酸素を消すことが証明された

活性酸素は、体内に適量存在している場合には殺菌作用などの良い働きをします。しかし、過剰な活性酸素は細胞や酵素を傷つけ、疲労・不眠・認知症などの原因にもなります。現代はストレス社会といわれるほど、心理的・肉体的ストレスが多い時代。活性酸素はストレスを受けると体内で大量に発生します。したがって、過剰な活性酸素を消去していくことが健康な生活を送る上で大切になります。

2014年に日本健康支援学会で発表された比較試験

体内に活性酸素が過剰にあるマウス(糖尿病モデルマウス)を3つのグループに分け、それぞれのグループに「抗酸化力のない液体」「ビタミンE」「CG7」を与え、遺伝子を傷つける過剰な活性酸素を消去する能力を比較しました。
CG7を与えたグループでは、統計的に明らかに過剰な活性酸素を消去する力が強く、活性酸素は大幅に減少しました。しかし、ビタミンEは過剰な活性酸素を消去する力が弱いため、活性酸素は少ししか減少しませんでした。
この比較試験により、CG7が体内の細胞膜、細胞質を通り抜けて細胞の奥深くにある核やミトコンドリアまで到達し、その中にある過剰な活性酸素を消去することが明らかになったのです。

両親媒性の抗酸化物質CG7は脳内の過剰な活性酸素を約40%も消去する

脳内の過剰な活性酸素は脳の働きを低下させ、不眠・うつ状態を引き起こすほか、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβの脳からの排出を妨げることによってアルツハイマー病を進行させる要因のひとつにもなります。
したがって、アルツハイマー病予防のためには脳内の過剰な活性酸素を消去することが重要になります。そのためには、活性酸素を消去する抗酸化物質が血液脳関門を通り抜けて脳内に入ることが必要です。
2014年の日本睡眠学会で発表された研究によると、両親媒性の抗酸化物質CG7は食後、約10分という速さで脳内に達することがわかりました。
ヒトでもマウスでも、糖尿病になると脳内の活性酸素が過剰になりますが、CG7が糖尿病マウスの脳内にある過剰な活性酸素を約40%も消去することが確認されたことから、脳機能を保護する優れた抗酸化力を持つCG7の今後に期待が寄せられています。