新世代の健康・美容成分プロテオグリカン

プロテオグリカンは、
コラーゲン、ヒアルロン酸を超える、
新たな健康・美容成分として注目され、
多くの機能が解明されています。

高い保水力だけにとどまらない機能性

タンパク質に糖鎖が樹木状に絡みついた独自の構造を持つプロテオグリカンは、人間を含むすべての動物の軟骨や肌等に多く存在し、細胞同士のすき間を埋める役目をしています。生物の体は、無数の細胞が細胞外マトリックスと呼ばれるゼリー状の物質でつながれることで、それぞれの生物としての形状を維持していますが、実はこの細胞外マトリックスの主成分が保湿成分として知られるコラーゲンやヒアルロン酸、そしてプロテオグリカンなのです。
肌や関節のうるおい成分として知られるヒアルロン酸は1gあたり6リットルもの水分を含むことができますが、プロテオグリカンの保水・保湿力はそれ以上といわれています。ですからプロテオグリカンの摂取によって「肌の潤い向上」「関節のスムーズな動作」が期待できるのです。しかも化粧品に配合してもベトつくことなくサラッとしているため、使用感も良好です。
そしてプロテオグリカンの機能性は保水や保湿だけではありません。ヒト細胞で行われた実験では、細胞にプロテオグリカンを加えることで、コラーゲンやヒアルロン酸の産生量が増加することが確認されています。肌や関節の状態に深く関与しているコラーゲンやヒアルロン酸は、加齢とともに減少していきますが、プロテオグリカンは体内の肌や軟骨においてコラーゲンやヒアルロン酸を支える特別な役目を担っているのです。
これまで保水・保湿成分としてのコラーゲンやヒアルロン酸は体の外から摂取するのが主流でしたが、プロテオグリカンを補給することによって、体内で増加させることも可能になるかもしれません。
また、プロテオグリカンには、肌の新陳代謝であるターンオーバーを促し、新しい肌細胞を生み出す効果があることが、構造解析やヒト細胞による実験で確認されています。ダメージによって傷ついた肌細胞にプロテオグリカンを加えたところ、その修復が促進されることが分かったほか、上皮細胞の新陳代謝を促進させる効果や関節炎の改善、大腸炎の緩和作用、肥満由来の2型糖尿病予防効果なども確認されています。さらにプロテオグリカンには、少ない量でも肌や軟骨を速やかに再生させる力があることもわかっています。
このようにプロテオグリカンは単なる保湿成分という枠には収まらない、人体に有用なさまざまな機能を持っているのです。しかし、その研究や構造解析などは始まったばかり。中にはまだ推論の域を出ない作用メカニズムもありますが、いまだ未解明の力が秘められているかもしれないという期待も大きく、今後さらに驚くべき機能が解明されることも十分考えられます。

肌とプロテオグリカン

肌トラブルを改善するプロテオグリカンのEGF様作用

健やかな肌を保つうえで重要なEGF。EGFとは、ノーベル賞受賞者であるS.コーエン博士が発見した、肌などさまざまな上部組織の新陳代謝(ターンオーバー)を促して新しい肌細胞を再生する効果がある上皮細胞増殖因子のこと。しかし、EGFは加齢とともにだんだんと減っていくため、新陳代謝が滞り、乾燥肌やシミといった肌トラブルの原因になっていきます。
肌の新陳代謝に深く関わっていることから、健やかな肌にとってはきわめて重要な働きを持つこのEGFですが、弘前大学が行ったヒト細胞による実験によると、サケ鼻軟骨由来のプロテオグリカンにはEGFとよく似た特徴があり、EGF並みの再生力を持っていることが明らかになっています。
歳を重ねるごとに減っていくEGFをプロテオグリカンで補えば、健やかで若々しい肌がよみがえるという可能性に、今大きな注目が集まっています。

コラーゲンやヒアルロン酸を体内で増やす

また、別の実験ではプロテオグリカンによって体内でコラーゲンやヒアルロン酸の量が増えることも判明しています。 年齢とともに体内からはコラーゲンが失われ、肌にハリがなくなってシワ・たるみにつながっていきます。同じようにヒアルロン酸も減少し、肌のうるおいが不足するようになります。そのため、コラーゲンやヒアルロン酸を体の外から補おうとする美容液やサプリメントを利用する方も多いと思いますが、今後はプロテオグリカンを摂取することでコラーゲンやヒアルロン酸を体内で増やすという新しい美容法も出てくるでしょう。
また、プロテオグリカンは保湿性・保水性においてもヒアルロン酸を超える力を持っているうえ、ヒアルロン酸よりもベタつきが少ないため、化粧品原料としても大変優れているのです。
高い保湿力、そしてコラーゲン・ヒアルロン酸を体内で増加させることによって健やかな肌を維持し、みずみずしく透明感のある肌へ導く新たな美容成分プロテオグリカンに、今、大きな期待が寄せられています。

関節とプロテオグリカン

スムーズに動く関節には欠かせないプロテオグリカン

関節内で骨と骨がこすれ合ったり、強い衝撃を緩和したりするのが軟骨ですが、この軟骨が加齢や使い過ぎですり減って炎症を起こすと、関節痛が発症します。そして関節痛の中でも多くの人を悩ませているのが、ひざの痛みです。
プロテオグリカンや、コラーゲン・ヒアルロン酸は軟骨の主成分。中でも保水性が高いプロテオグリカンとヒアルロン酸は、軟骨に負荷がかかると水分を滲ませ、負荷が減ると水分を吸収するという動作を繰り返しながら軟骨の表面の状態をいつも滑らかに維持し、スムーズな関節の動きを保っています。
ところで、関節のために摂取している方も多いグルコサミン・コンドロイチンですが、実はこれらはプロテオグリカンやヒアルロン酸の原料となる物質。したがって、スムーズな関節の状態を保つには、プロテオグリカンやヒアルロン酸を積極的に摂るほうが、近道だということになります。

関節の痛みを軽減し、軟骨の再生もするプロテオグリカン

プロテオグリカンには関節のスムーズな動きをサポートする作用だけでなく、免疫のバランスを良くして関節の炎症を抑え、痛みを軽減する効果があることも明らかにされています。
実際にひざの痛みを抱えている40代から70代の300名以上の方に、1か月間プロテオグリカンを摂取してもらった実験によると、86%の方が痛みの軽減を実感したということです。
さらに、プロテオグリカンには、新陳代謝を正常化することにより、軟骨の再生を活発にする働きがあることも確認されているのです。 スムーズな関節の動きを保つ保水性、炎症と痛みを緩和する作用、そして軟骨の再生を促進する作用。プロテオグリカンは関節にとって大切なこの3つの作用を持つことから、関節痛に悩む方の救世主として期待されているのです。

青森とプロテオグリカン

ここ数年で耳にすることが多くなったプロテオグリカンですが、物質として命名されたのは1970年のこと。その機能性の高さは当時から注目されていたのですが、熱に弱いことから精製がきわめて難しいうえに、有害物質でしか抽出できないことから、1gあたり3,000万円という、まさに夢の希少成分でした。ではなぜそんな高価な物質が今、私たちの身近にあるのでしょうか。

ヒントは郷土料理

青森では、県の産業技術センターを中心に、農林水産資源から新しい有効成分を見出す研究が行われていますが、1990年、今までほぼ廃棄物とされてきたサケ鼻軟骨にプロテオグリカンが高濃度で含まれていることが判明、さらに研究が進められました。
そして1998年、古くから糖鎖研究が盛んに行われてきた弘前大学医学部の教授であった高垣啓一氏が、とある居酒屋で目にした「氷頭(ひず)なます」から重大なヒントを得る事になります。
氷頭なますはサケの頭部の軟骨を酢に漬けることによって柔らかくした郷土料理ですが、高垣教授は「軟骨が酢によって柔らかくなるということは、軟骨の土台になっているプロテオグリカンが溶けた結果かもしれない」と思い、熱を加えずに酢酸でプロテオグリカンを抽出できないか、と考えたのです。

それから2年後、青森県内の企業とのプロジェクトにより、人体に害のない食用の酢酸とアルコールのみを使って、サケの鼻軟骨から今までの1/1000以下という低コストで高純度のプロテオグリカンを大量に抽出する技術が開発されました。
現在プロテオグリカンは、株式会社角弘・プロテオグリカン研究所の近代的な設備で工業的に抽出されていますが、その製造プロセスは基本的には氷頭なますの調理方法と同じですから、青森のプロテオグリカンは消費者にも、そして地球環境にも優しい、安心・安全な成分なのです。